2012 June

Paris

 
 

梅雨の東京に戻ると、そこここに紫陽花が咲いている。桜の季節に「これも桜の木だったのね」と思うのと同じく、本当に沢山の紫陽花を見つける。色も淡いブルーから濃いピンクまでさまざま、雨の雫で更に色濃くみずみずしく見える。

 

Paris

   
 
 

所員のS君からのプレゼントのパッケージが可愛らしく、中にボトルを入れてかすみ草を飾る。小学生のころ、お誕生日にプレゼントされたアメリカのクラフトの本を見て、こんな風にお花を飾ってみたくて、お土産に頂く外国のお菓子の箱を大切にしていたことを思い出す。

 

Paris

   
 
 
東京に少し居ると、スグにフレンチが恋しくなってしまう私。フランスのコンサヴァリ・デ・ミルソースのパテがあったことを思い出す。1975年からリムーザン地方での添加物のないパテを作っているメゾン。ハーブの入ったクラッカーと一緒に頂くのがお気に入り。

 

Paris

 
 
 

友人から無農薬の素晴らしいアスパラガスが届く。フランスのアスパラガスより太くて、薄紫の穂もしっかり締まっていて美しい。まるでお花のブーケのようにまずは「活けて」みる。自然の形の美しさにはどんなオブジェもかなわない・・・。

 

Paris

   
 
 
ヴェルサイユに住む友人から頂いたバラ。何だか「ヴェルサイユの薔薇」を思い出す。漫画であったのでスイスイ読めて、フランス革命についてしっかり勉強できた事は本当に素晴らしい。バラの色のグラデーションの美しさを眺めつつ、フランスの歴史に思いを馳せる。

 

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フランスの現代アートの先駆者、マルセル・デュシャンのファンの事を「デュシャピアン」 と呼ぶけれど、私は正にそのデュシャピアン。作品も生き方もさりげなくて静か、ウィットが利いていて本当に「粋」。九鬼周造の「粋の構造」に通じるものが あると前から思っているけれど、難しいことは評論家の方にお任せ。こんなス的な古本を見つけてゴキゲン。

 

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友人から清々しい香りのラヴェンダーのポプリを頂く。何でもご自分のお庭に咲いたラヴェンダーを乾かして、頂き物のハンカチをサシェに作ったとの事。最初は小さな鉢植えだったラヴェンダーをお庭に植えたらどんどん増えて・・・と。丁寧で豊かな生活をしていらっしゃる事、本当に素敵。
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